不動産売却不動産相続
誰も住む予定が無いマンションを相続したときは、売却をして現金を分配して相続する方法があります。
早めに問題を解決させたい気持ちから売却を急ぐことは、売却価格の面から見て得策ではありません。
被相続人が頑張って手に入れたものですから、相続人全体に最も利益がある形で処理をしたいものですね。
マンションの売却に適した季節がある?
マンションの取引が活発になる時期は、年明けから新年度までのタイミングです。これは職場が変わり、新しい住宅に引っ越しをする人が増えることと、不動産投資などの事業を開始する時期になることが理由と言えます。マンションの売却額は絶対的なものではなく、購入する人が現れて初めてその価格が成立します。成立した案件が積み重なることで相場が形成されていきますが、そもそも不動産物件は全てが一点モノであり、工業製品のように定価が付けられないのです。
相続財産を確定させるまでに時間がある場合は、売却に適した季節に業者と話をするべきです。オフシーズンに売却の話をして、売れない心配があるからと、業者による買取を約束するのでは、期待する価格での売却は難しいでしょう。
所有期間に応じて変わる!税金についても確認しよう
マンションの売却時期により、税金の額が大幅に変わる可能性があります。特に一棟建ては高額になりますから、売却の前に確認しておくことが重要です。
まず、マンション売却に係る税金は譲渡所得が計算のもとになります。譲渡所得は、売却をしたことで、結局いくらが現金として入ってきたかを示すものです。この金額は、マンションの売却額から取得費と譲渡費用を差し引いたものです。取得費については購入金額にリフォーム費用などをプラスし、期間による減価償却を引いた金額になります。譲渡費用は売ることそのものにかかったコストのことです。
譲渡所得に一定の税率をかけたものが税金の額になりますが、譲渡した年の1月1日現在の所有期間が5年以下の場合は短期譲渡所得税率39%、5年を超える場合は長期所得税率20%となります。さらに所得税部分の2.1%分の復興特別所得税も発生します。
売却したいマンションの価値を知るために
マンションの価値を知るには、実際に不動産業者に見積もりを取ってもらうのが一番手っ取り早い方法です。事前に近隣で規模の近い物件が、いくらで販売されているか程度は知っておくべきですが、業者に見て貰うことで簡単に価値がわかります。
一括で見積もりを依頼できるwebサイトがあり、住所や名前を登録しなければならないものの、数分で簡易見積もりをすることも可能です。売却をする以上は、どこかの業者が提示した価格で合意することになります。その際に他社による見積もり額をデータとして持っておくことは交渉を有利に進めるツールになるでしょう。まずはwebサイトを見てみましょう。
相続人全員の協力が満足できる売却を実現します
相続人には、それぞれの経済的な事情があります。生活のため、早めに相続財産を手に入れたい人もいるでしょう。しかし不動産を含め、高額な商品の売却は時期を急がないことが重要です。場合によっては相続人同士で援助をし合うなどして、金銭的な理由から、結論が出ることを急ぐ状態になることを避けなければいけません。大事な財産ですから、満足のいく売却をしましょう。