不動産売却任意売却
裁判所が主体!競売の特徴とは
競売とは、ローンの返済を受けられなくなった債権者が、裁判所に申し立てて自宅を強制的に売却し、その売却代金から返済代金を受け取る手続きのことを言います。強制力がある手続きなので、競売にかけられてしまうと自宅からは出て行かなければなりません。また、裁判所が主体となって行うので、持ち主の事情は関係なく手続きはどんどん進んでいきます。
また競売の大きなデメリットの一つに、売却価格が低くなるという点があります。競売と言う特殊な事情が考慮されるため、市場価格の5~7割程度の値段で売られてしまうのです。そうなると返せるローンの額は必然的に少なくなる為、結果的に自宅を失った上多額の借金が残るといった事態になりやすいのです。
なぜ短期間で売却できる?任意売却のポイントとは
競売を回避するための手段として挙げられるのが任意売却です。市場価格に近い値段で家を売ることができるので、後に残るローンを減らすことができます。
また、任意売却のメリットの一つに短期間での売却が可能という点があります。競売の場合、手続きは裁判所が行うため、申立てから落札までは半年以上かかるのが普通です。これに比べると、任意売却は法的な手続きが不要なので、競売よりも早く売却することが可能になります。もちろん購入希望者が現れなければ売却できないので全てのケースに当てはまる訳ではありません。しかし早く売却することができれば、ローンの遅延損害金の額も小さく済ませることができるので、大きなメリットを得ることができるのです。
見落としてはいけない!任意売却の注意点
全ての点において競売よりも優れているように見える任意売却ですが、当然気を付けなければならないポイントも存在します。
まず任意売却は自分で手続きや交渉を進めなければなりません。裁判所主体で自動的に手続きが進んでいく競売に比べ、任意売却は債権者との交渉や売買価格の決定など、やらなければならないことが多くあります。素人が一人で行うのは無理なので、専門のコンサルタントや弁護士、司法書士と言った専門家への依頼が必要になります。しっかりとした依頼先を見つけなければ、納得のいく結果が得られず後悔だけが残るといったことも考えられます。くれぐれも慎重に行動しなければなりません。
双方のメリットデメリットを知っておこう
任意売却であれば、競売で生じるデメリットをある程度回避することが可能です。売却完了までに必要な期間も短く済みます。
ただし任意売却にも注意しておきたいポイントが多くあるので、事前に確認しておきましょう。