不動産相続

実家の土地を相続した時に必要な手続き
土地を相続したら、土地の名義を変更する「相続登記」という手続きを行う必要があります。亡くなった人から、土地を受け継いだ人へと名義を変更するのです。
名義を変更しなかったからと言って、土地を取り上げられてしまう訳ではありません。しかし登記によって権利を確定しておかないと、後々親族間でトラブルになることがあります。それを避けるためにも必ず行っておきましょう。
相続登記には申請書の他に、亡くなった人の戸籍謄本や相続人の住民票など、いろいろな書類が必要になります。また登録免許税として費用もかかるので、余裕を持って準備しておくとスムーズに手続きを進めることができます。
相続した土地の活用方法について
土地は所持しているだけでも税金がかかります。できることなら放置することなく活用していくことが望ましいと言えるでしょう。新たに自分で家を建てる他に、いろいろな活用方法があります。
建物なしで活用する方法としては、駐車場や太陽光発電があります。どちらも建物を建てる必要がなく、業者に全て任せることもできますが、その気になれば自分で運営していくことも可能です。
土地が狭い場合は自動販売機を設置するという方法もあります。商品の補充やゴミの処理は業者が行ってくれるので、土地の持ち主としては電気代を負担するだけで済みます。大きな利益を上げることは難しいですが、遊ばせておくよりは有効です。
相続した土地を売却するには
思い切って売却してしまうのも一つの方法です。土地は家屋と違って傷むものではありませんが、放置しておくとリスクはそれなりに生じます。万が一他人が勝手に使っているのを放置していると、所有権が他人に移ってしまうリスクもあるのです。
相続した土地を売却するなら、まず先に相続登記を行う必要があります。死んだ人も持ち物を勝手に売却することはできないからです。
売却にかかる費用についても知っておきましょう。土地を売却すると印紙税がかかります。また土地売却によって利益が生じた場合は、別で税金がかかります。不動産仲介業者に売却を依頼する場合は仲介手数料と消費税も必要になるので、忘れないようにしましょう。
適切な手続きを取ろう
実家の土地を相続したら、きちんと名義変更を行いましょう。そうすることで後々のトラブルを回避することができます。
名義変更をした後もそのまま放置せず、土地の状況に合った活用方法を考えていくことが大切です。