不動産相続

とりあえず放置…空き家のままでも費用はかかる
相続したものの、つい面倒で放置してしまいがちな家。しかし家は持っているだけで固定資産税がかかります。
それだけでなく、空き家にしておくと管理にも費用がかかります。伸びてきた植木を剪定する必要もありますし、雨漏りや外壁のひび割れが生じればそれを直すための費用も必要です。
また、空き家のまま放置しておくと、景観や治安の面でも周辺住民に迷惑をかけてしまいます。悪い環境のまま放置された空き家は「危険空き家」とみなされ、固定資産税を軽減する優遇措置が受けられなくなる可能性もあります。そうなればますます税金の負担は重くなってしまいますから、上手く活用していく方法を探すことが大切なのです。
賃貸に出す場合の注意点
周囲に住む人が見つからない場合、賃貸に出すという方法があります。人が住めば家屋の傷みを食い止めることができる上、家賃収入も得られるようになるというメリットがあります。
とはいえ、全ての空き家が賃貸物件に適している訳ではありません。交通の便が悪かったり、病院やスーパーといった生活に必要な施設が周辺になかったりする場合、借り手を探すのに苦労する可能性があります。
また、建物を貸すならある程度のリフォームが必要になるのも当然です。少なくとも水廻りのリフォームは必須でしょう。家賃収入が得られるようになる前に、場合によっては数十万円の出費が必要になる点を押さえておく必要があります。
売却する場合の方法や費用について
賃貸に出すのも難しい場合、思い切って売却してしまうというのも一つの手段です。
日本では新築物件の価値が高いため、中古物件は価値が下がる傾向があります。売り手にとっては思い入れのある親の家ですが、市場では希望通りの値段にするのは難しいと言えるでしょう。しかし最近はできるだけお金をかけず一軒家を手に入れたいという層もいるので、まずは不動産業者に相談してみることをおすすめします。
売却する場合、問題になるのが建物をどうするかと言う点ですが、こればかりは一概に言えません。解体すれば土地の見栄えはよくなります。一方解体したばかりに、建物として使える部分が減ってしまう場合もあるのです。どちらがいいかはケースバイケースなので、よく確認した上で選択するようにしましょう。
「使わないから放置」はもったいない!
建物は持っているだけで税金や管理費などの費用が必要になります。「使わないから放置」ではなく、その建物に合った活用方法を探すことが大切です。
賃貸物件にするにしても、売却するにしても、事前に注意点を確認した上で動くとよりスムーズでしょう。